きっかけは5歳上の姉です。姉が小学1年生のときに「剣道をやりたい」と言ったのですが、実家の近くに小学1年生から通える剣道場がなくて。代わりに家から車で5分のところにあったのが、東京フェンシングスクールというフェンシングのスクールでした。姉が先に始めて、私は送り迎えについていくような形で見ていたんですが、小学校の受験が終わったタイミングで、今のスクールの師匠から「君もフェンシングを始めてもいいよ」と言ってくれて、小学校に入学する直前の5歳のときに始めました。
元々負けず嫌いだったので、個人スポーツのフェンシングは性格に合っていたんだと思います。子供の頃はレンジャーごっこみたいな「戦い」が好きでしたし(笑)。
フェンシングが継続できた理由は2つあると思います。
ひとつは、年上の男の子にも勝てるということ。私は小柄で、2月の早生まれだったので体格的には不利だったんですけど、フェンシングではそれが関係ないんです。スピードも必要な場面はありますが、やっぱり戦術や頭を使って勝てるというのがすごく面白い。3学年上の男の子に勝ったときの嬉しさは今でも覚えています。
もうひとつは、大人になってから気づいたことなのですが、喜怒哀楽をここまで爆発させられるのが私にとってのフェンシングだったのかなと。大人になると、声を上げて喜ぶとか、本当に泣くほど悔しいとか、すごく怒るとか、なかなかないじゃないですか。友達といてもそうだし、仕事をしていてもそこまで感情が高まることはない。でもフェンシングでは、嬉しいときはすごく嬉しいし、悲しいときはすごく悲しいという気持ちをストレートに出せる。それがこのスポーツの面白さだと思っています。